登山用水筒の2強!山専ボトルとモンベルのアルパインサーモボトルを比較!

水筒・ボトル

夏の登山でうだるような暑さの中、冷たい飲み物を飲んで生き返った気持ちになったことがある方もいるのではないでしょうか。

逆に冬の雪山では、温かい飲み物が体に染み渡って冷え切った足先や指先を温めてくれます。

また季節問わず、保温性の高さからバーナーなしでもインスタント料理が十分食べられる性能を備えており湯沸かしの時間を短縮でき事でファストハイクなどで注目されています!

今回ご紹介するのは厳しい環境での登山で必須アイテムとなるのが、保冷・保温性能に優れたサーモボトルです。

登山用のサーモボトルと言えば、THERMOSの「山専用ボトル」とmontbellの「アルパインサーモボトル」が必ずと言っていいほど出てきますね。

一見ほとんど同じような2つの商品に違いはあるのでしょうか。

本記事では、そんな登山用サーモボトルの2強となっている両者を比較。

どちらを買おうか迷っている方の疑問を解決します!

登山用水筒の基本のスペックを比較!

2つのサーモボトルのスペックを表で表したものが下記のものです。(価格は公式オンラインショップでの価格)

細かい違いはありますが、機能的にほとんど変わりはありませんね。

一番気になるところは価格でしょうか。

山専用ボトルアルパインサーモボトル
容量750ml750ml
価格(税込)6,600円4,400円
重さ360g360g
大きさ(高さ)26cm26.3cm
大きさ(直径)8cm7.9cm
口径3.6cm4.5cm
保冷能力(6時間)10℃以下8℃以下
保温能力(6時間)78℃以上80℃以上

保冷・保温性以外の特徴の違いは?

サーモボトルで一番重要なのは保冷・保温性能だと思いますが、それ以外に利便性なども気になるところです。

ここでは2つのサーモボトルの特徴を紹介しながら、2つのボトルの違いを明らかにしていきます。

シリコンゴムの場所が違うと使い勝手が変わる!

まずはボトルの底と上部に取り付けられたシリコンゴムの滑り止め。

シリコンゴムがあると、バックパックのボトルホルダーからボトルが落ちる心配がありません。

また、底にシリコンがあるおかげで岩などにも安定して置くことができますし、雪山でグローブをしたままでもしっかりとボトルを掴むことができます。

サーモボトルに必須となるこのシリコンゴムは、山専用ボトルにもアルパインサーモボトルにもついていて取り外しも可能ですが、ついている場所が違います。

底についているのは同じですが、山専ボトルの場合はボディの上部についていますが、アルパインサーモボトルはボディにはついていません。

代わりに、アルパインサーモボトルにはコップの底となる部分にシリコンゴムがついています。

山専用ボトルはコップには一切シリコンゴムはついていません。

この違いは、好みが別れるところかと思います。

山専ボトルの場合、ボディにシリコンゴムがついているので、グローブをしていてもしっかりとボディをホールドし、コップにお湯を注ぐことができます。

一方アルパインサーモボトルは、ボディにはシリコンゴムがついていないためグローブでボディを持つと滑ります。

コップを付けた状態であればグローブでも持ちやすいですが、グローブを外してしまうとたちまちグローブでは持ちにくくなってしまいます。

もちろん、普通の状態であればグローブをしていても不自由なくコップを回すことができますが、手がかじかんでしまって手に力が入らない時には不自由を感じるかもしれません。

ここだけ見ると山専ボトルの方が優れているように思いますが、アルパインボトルのコップの底の部分についているシリコンゴムは、それはそれで利便性があります。

アルパインサーモボトルのコップは底にシリコンゴムがついている分、コップが滑ることがありません。

そのため多少の斜度があるところや、多少風が吹いたとしても安心です。

また、ゴムがある分デコボコした場所に置いてもコップが安定します。

一方、山専ボトルのコップはシリコンがついていないポリプロピレン素材のコップのため、アルパインサーモボトルに比べると滑りやすく、デコボコの場所ではあまり安定しません。

しかしこれはあくまで「アルパインサーモボトルに比べると」というレベルです。

使用した感じでは山専ボトルのコップは形状を考えて作られているようで、正直なところ滑りやすいと感じることもなく、安定感も問題ありません。

内栓の数が違う!

もう一つ両者で大きく異なるところは、内栓の数です。

山専用ボトルはダブルスクリュー栓を採用しており、内栓が2つになっていますが、アルパインサーモボトルはシンプルに1つの内栓です。

山専ボトル
アルパインサーモボトル

この違いが顕著にあらわれるのが、内栓の開ける時の軽さです。

アルパインサーモボトルの内栓に比べ、山専ボトルの内栓が軽く開けやすいです。

しかしその分洗う時は2つ分のスクリューを洗う必要があり、手間が増えるのは事実です。

アルパインサーモボトルの内栓も決して不便を感じるような固さではないので、洗う手間を考えシンプルに1つの内栓がいい場合はアルパインサーモボトル、2つの内栓を手間と思わずその分軽く内栓を開けたいという方は山専ボトル、という好みによるでしょう。

保冷力はどちらが優れているか

サーモボトルとして気になるのはやはり保冷・保温能力。

ここからはそれぞれの保冷・保温能力を実際に比較してみます。

保冷力実験では、同じ温度の冷水を入れ、3時間、6時間、9時間後の冷水の温度を比較してみようと思います。

保温力はどちらが優れているか

続いての比較は保温力。

今回の実験では、熱湯した700mlのお湯を入れ、冷蔵庫で保管します。

それぞれ3時間後、6時間後、9時間後の温度を比較します。

冷蔵庫内の温度は5°でした。

真冬の外気ぐらいの気温ですね。

お湯を入れたときの山専ボトルの温度は92.3°。アルパインサーモボトルの温度は92.0°でした。

このまま冷蔵庫に入れて実験します!

3時間後

3時間後の温度は山専ボトルが83.4°、最初の92.3°から8.9°下がりました。

対するアルパインサーモボトルは82.7°なので最初の92.0°から9.3°下がりました。

0.4°だけ山専ボトルの方が下がる幅が小さかったですね。

それでは実験を続けてみましょう。

6時間後

6時間後の結果は山専ボトルが83.4°から73.3°、-9.9°でした。

一方アルパインサーモボトルは82.7°から72.0°と-9.3°の結果でした。

ここまでの結果をまとめると下記の表となります。

0時間3時間6時間
山専ボトル92.3°83.4°(-8.9°)73.3°(-9.9°)
アルパインサーモボトル92.0°82.7°(-9.3°)72.0°(-9.3°)

トータルの結果を見ると山専ボトルが-19.0°、アルパインサーモボトルが-20.0と若干山専ボトルの方が性能が良い結果となりました。

保冷力はどちらが優れているか

続いては保冷力テストを行います。

冷たい水を700ml入れ、陽の当たる場所で3時間後、6時間後の温度を測ります。

日向の場所は陽が当たっているため、温度は29.9となっていました。

それでは最初の水の温度を測り実験スタートです。

3時間後

3時間後は温度は、山専ボトルが11.1°で+1.4°。

アルパインサーモボトルが11.2°で+1.3°の結果でした。

6時間後

6時間後の結果は、山専ボトル、アルパインサーモボトル共に12.0°という結果でした。

ここまでの結果を表にまとめます。

0時間後3時間後6時間後
山専ボトル9.8°11.1°(+1.4°)12.0°(+0.9°)
アルパインサーモボトル9.9°11.2°(+1.3°)12.0°(+0.8°)

トータルの結果を見ると、山専ボトルが+2.3°。アルパインサーモボトルが+2.1と差は0.2°しかありませんでした。

6時間後の温度の0.2°なんてほぼ変わりませんね。

登山用水筒のまとめ

それぞれのボトルの違いをまとめると、下記のようになるかと思います。

山専ボトルの特徴

  • ボディにシリコンゴムがあり、コップの形状も掴みやすく利便性が高い
  • ダブルスクリュー構造で、内栓がとても回しやすい
  • 値段が少し高い

アルパインサーモボトルの特徴

  • スッキリしたデザインで、ボトルホルダーにも入れやすい
  • コップにシリコンゴムがついているので、コップが安定している
  • 値段が安い!!

筆者の感覚として、トータルで考えると性能は山専ボトルの方が少し良いでしょう。

しかしその違いは本当に微々たるものです。

アルパインサーモボトルの利便性も決して悪いと思ったことはありませんし、保温・保冷能力も気になるような違いはありません。

それよりも気になるのは値段。

これだけの性能差で2,200円安いアルパインサーモボトルのコストパフォーマンスは、素晴らしいものがあります。

どちらを購入しようか迷っている方は、性能差と値段を天秤にかけて購入するのが良いでしょう。