【徹底比較】王道の山専ボトルvsダークホースのHEXAR雪山に持っていくならどっち?

水筒・ボトル

厳冬期の雪山では体温の維持が非常に重要。

お湯を沸かすのもひと苦労です。

そんな時に保温力の高い水筒はとても重宝します。

今回は保温力の高い登山用水筒の王道山専ボトルと最近注目を集めているHEXARを比較してみました。

目次

王道の山専ボトルとダークホースのHEXAR

登山用の魔法瓶を探したことのあるほとんどの方は山専ボトルの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。

山専ボトルはその革命的な保温力によって多くの登山者から愛されています。

山専ボトルとよく比較されるのがモンベルのアルパインサーモボトル。

アルパインサーモボトルの保温力も非常に高く人気です。

しかし、最近HEXARという登山用魔法瓶が密かに注目を集めています。

実はパッケージに書いてあるHEXARの保温力は山専ボトルを超えているんです。

山専ボトルとHEXARのスペックを比較

山専ボトルHEXAR
容量750ml600ml
価格6600円4378円
重さ360g410g
大きさ(高さ)26cm26.4cm
大きさ(直径)8cm8.7cm 
口径3.6cm3.6cm
保温効力(6時間)78℃以上80℃以上
保冷効力(6時間)10℃以下8℃以下

今回比較するのは

THERMOSの山専用ボトルの750mlタイプとドウシシャのHEXARの600mlタイプです。

主なスペックは表の通り。

コスパについてはHEXARが圧倒的に安いですね。

一方でほぼ同じ大きさながら、山専ボトルは容量、軽さともに勝っています。

登山において水筒の容量が多く、軽いのは非常に魅力的ですね。

保温、保冷効力についてはややHEXARが勝っています。

スペックを見ると山専ボトルが勝っている印象…。

しかし山専ボトルとHEXARの差はこれだけじゃないのです。

HEXARはギミックがすごい。

コップにもなるフタは2つついており、プラスチック製と真空二重構造のもの。

転がりにくい用に工夫された6角形のボディ。

リーシュコードは落として無くすことを防ぎます。

徹底的に登山者のニーズを研究してますね。

山専ボトルも様々工夫がなされていますが、HEXARと比べるとシンプルな設計です。

保温力はどちらが上?実際に実験してみた。

非常に高い保温力を誇る山専ボトルとHEXAR。

パッケージ上ではHEXARの方がやや上のようですが、実際のところどうなのでしょうか。

山専ボトルとHEXARそれぞれに沸騰したお湯を入れて保温力をくらべてみました。

最初の温度は…

最初の温度は91℃からスタート!

3時間

山専ボトルHEXAR
温度の低下-5.4℃-5.7℃

3時間後の温度は若干HEXARの方が下がっています。

その差は0.3℃

誤差と言える範囲かもしれません。

6時間

山専ボトルHEXAR
温度の低下11.3℃11.6℃

6時間後の温度低下はそれぞれ11.3℃と11.6℃

温度低下の差は0.3℃をキープしています。

12時間

山専ボトルHEXAR
温度の低下18.2℃21.1℃

12時間後の数値では大きな差が出てきました。

温度低下の差は2.9℃

約3℃の差は大きいですね!

冷凍庫で6時間

更に厳冬期の気温を再現するために沸騰したお湯を入れた山専ボトルとHEXARを冷凍庫に入れて実験してみました。

ちなみに冷凍庫の温度は-18℃

厳冬期の日本アルプスより厳しい環境ですね!

6時間後の温度を測ったところ…

山専ボトルHEXAR
6時間後の温度(冷凍庫)78℃74.8℃

冷凍庫の中の環境では大きな差が表れました。

温度の差は3.2℃

冷凍庫の中でもパッケージの表示保温効力を保ってるのは驚きですね!

保温効力はやはり山専ボトル!?

実験の結果、保温効力は山専ボトルに軍配。

さすがは王道の山専ボトルです。

特に厳冬期登山の環境下でも保温効力が保たれるのは嬉しいですね。

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選ぶポイントはコストとデザイン?

山専ボトルとHEXAR大きな違いはデザインです。

シンプルなデザインながらも耐久性とザックからの取り出しやすさの良い山専ボトル。

比較的高価ですが、それ以上のスペックを有しておりパッキングにも慣れた登山中級者以上におすすめです。

一方で6角形の独創的なデザインやリーシュコードなどの便利なギミックでサイドポケットに入れておくことも想定したHEXAR。

十分な保温力を維持しつつも比較的安価なため登山初級者以上におすすめです。

是非自分に合った登山用ボトルで豊かな登山ライフを行なって下さい。