山小屋でも寝袋が必要!?山小屋で使えるおすすめの寝袋を紹介!

寝袋・シュラフ

今年もコロナ禍なため一部の山小屋では寝具の提供をしていなかったり、シーツを持参または現地で購入するなどの対応が必要になってきています。

山小屋をメインで利用されいている方はどんな寝袋(シュラフ)を持っていけばいいのかイメージしずらいと思うので詳しく解説したいと思います。

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目次

寝袋の形状(キルト型、マミー型)の違いを知る

引用 左:Naturehike中:Nang 右:Nanga

これまでは登山用の寝袋としては実質マミー型の一択でしたが、ここ10年ほどでキルト型の寝袋が普及してきました。
封筒型もありますが、マミー型と比べると大型で収納に課題があるため登山の寝袋としては適していない事が多いため今回はご紹介いたしません。

ここではマミー型とキルト型寝袋の違いを紹介したいと思います。

項目マミー型キルト型
暖かさ
軽さ重い軽い
収納性大きい小さい
すきま風殆ど感じないやや感じる
温度調整のしやすさしずらいしやすい
圧迫感キルト型よりはあるマミー型よりはない
ダウンの偏りしやすいしずらい

マミー型

引用:ナンガ UDD BAG 1000DX

マミー型は一般的な寝袋で頭から足まで全身を寝袋に覆われるタイプです。

全身が寝袋で覆われるので暖かく、寝返りをうっても隙間ができることはありません。

その反面、ダウン量と生地が多いため重く、やや圧迫感があり温度調整をするには大きくジッパーを開ける必要があり、目を覚ましてしまうというデメリットがあります。

キルト型

キルト型は背中部分に生地とダウンが無くお布団に近い形状で、背中部分はテントマットや山小屋でのお布団などで保温する前提になっています。


ダウンは空気に触れることで膨張し、体温で空気を温めることで保温するのですが地面に触れている背中の部分は膨張せず、保温性能は殆どないので無くしたという思い切った製品です。

頭部や背中部分のダウンと生地がないため軽量かつ温度調整がしやすいというメリットがあるのですが、寝返りをうつと隙間ができ寒さを感じやすいというデメリットがあります。

山小屋で使うならキルト型がおすすめ

引用:SEA TO SUMMIT シンダーCd1

山小屋はテント泊よりも暖かく、すきま風も殆どないのでキルト型の寝袋がおすすめです。

山小屋の室温は標高や季節、設備によって異なるのですがキルト型であれば温度調整がしやすく、熱くて使わない場合でもシーツ代わりに使うこともできます。

マミー型はどうしても大きくなり、お持ちのザックに入らないケースや、小屋泊メインの方は重さに慣れてない登山者も多いので、できるだけ軽くするためにもキルト型がよいでしょう。

寒さと寝心地に不安があればクローズドセルマットを持参

キルト型で懸念されるのは背中部分が無い事による寒さや寝心地の問題です。

山小屋はテントと比べると、底冷えしずらいのですが寒さに心配がある方や寝心地に不安がある場合はテント用のマットを持参しましょう。

山小屋でシーツ持参の場合はテントマットは不要です。

もし持っていく場合、マットはエアーマットなどもありますが、軽量で価格としても手が出しやすいクローズドセルマットがおすすめです。

エアーマットは空気を入れる必要があるため飛沫感染防止のためにも山小屋での利用は控えたほうがよいでしょう。

キルト型寝袋のおすすめ

山小屋の気温は寒ても10℃前後が多いため、コンフォート温度(快適温度)10℃程度で寝袋を選択すると良いと思います。

NANGA

モンベル

モンベルはキルト型ではなくいわゆる封筒型になるのですが、みぞおちから上にダウンがなく生地だけのため軽量でコンパクトになり、車中泊や山小屋泊で利用されるケースが多い製品です。

またモンベルのハーフレングスは足元にジッパーが付いており、足を簡単に出すことができ温度調整もしやすいです。

モンベル(mont-bell)寝袋 ダウンハガー800 ハーフレングス#5 ブルーリッジ(BLRI)#1121327
モンベル(mont-bell)

SEA TO SUMMIT

patagonia

まとめ

寝袋は非常用としても使えるので1つあるとキャンプやテント泊登山にも使えるのでコスパのいい登山道具ですね。

寝具がありシーツのみ持参の場合はエスケープヴィヴィが最適です。手のひらサイズで、生地が非常に丈夫な上に暖かく、防水性もあるため私は5年ほどシーツやシュラフカバーとして利用しています。