片道1時間?登山初心者におすすめの簡単雪山登山!

山紹介

雪山では、澄んだ空気の絶景や樹氷など、夏の登山では経験できない楽しみがたくさんあります。

しかし雪山は、夏の登山に比べると装備や知識などの障壁が高いので「雪山は挑戦してみたいけどやっぱり少し怖い」そんな方も多いのではないでしょうか。

そこでおすすめなのが、駐車場から山頂まで片道30分でいける「霧ヶ峰」です。

日本百名山にもなっているこの山は登山時間がとても短く、特に危ない場所もないので、初めてチャーンスパイクやアイゼンを使う場合にとてもおすすめです。

本記事では、そんな霧ヶ峰のコース紹介や周辺施設を紹介します。

目次

霧ヶ峰はどんな山?

霧ヶ峰は、八ヶ岳中信高原国定公園に位置し、長野県の茅野市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町、小県郡長和町にまたがる火山です。

三菱電機のエアコンで「霧ヶ峰」と言う商品名のエアコンがあるので、名前は聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。

実際には、霧ヶ峰は「峰」という名前が付いているように、山頂の車山を中心に大笹峰、鶴ヶ峰、鷲ヶ峰などが広がっている台地のことで、霧ヶ峰という単独の山があるわけではありません。

霧ヶ峰は明け方になると、上昇気流によって諏訪湖から水分を多く含んだ空気が流れてきます。

一般的に気温は100m標高が上がると、0.6度下がります。霧ヶ峰は諏訪湖よりも1,000mも標高が高いため、空気が急激に冷やされ、水分を多く含んだ空気が凝結し、霧となります。

そのため、名前から想像できるように霧の発生が多い場所となっています。

霧ヶ峰3大湿原の八島ヶ原湿原、池のくるみ踊場湿原、車山湿原は、数多くの高原植物を見ることができる場所として、国の天然記念に指定されています。

霧ヶ峰のコース紹介

霧ヶ峰の一般的な登山コースは、最も短いコースの車山肩から登るコースが一般的です。

車山肩駐車場からの標高は山頂までなんと120mほどしかありません。歩行距離も2km以下なので夏場であれば30分ほどあれば登れてしまう山となっています。

冬の場合、雪の状況によって登山時間はかなり左右されます。

踏み固められた雪であれば、そこまで時間はかからないので、40分あれば登れてしまいます。

パウダースノーだった場合は、足が雪に取られるので、1時間はかかってしまうでしょう。

車山肩までは、車で行くことができます。車山高原SKYPARKスキー場から、ビーナスラインを霧ヶ峰スキー場方面へ道なりに進めば着きます。

コロボックルヒュッテ

車山肩駐車場がカーナビの検索で出ない場合は、すぐ近くの「ころぼっくるひゅって」を検索して行きましょう。

車山肩駐車場には、トイレがあるので短い登山ではありますがここで済ましておきましょう。

駐車場から山頂までは、なだらかな登りが続きます。標高が下がるようなことはほとんどなくジグザグとした登り道をひたすら登るだけです。

そのため、雪山初心者の方が初めてアイゼンを使う場合にとてもおすすめです。

登山直近の天候によりますが、雪はしっかり積もる場所なので、しっかりと雪道登山の練習はできます。

霧ヶ峰の見どころ

霧ヶ峰の見どころはずばり山頂です。

登山道が短いので正直なところ山頂を除くと終始景色はそこまで変わりません。

しかし登山道からの眺めもとてもよく、晴れていれば八ヶ岳はもちろん南アルプスや富士山も見ることができます。

霧ヶ峰の周りは、湿原が多くあるため、遮るものはほとんどなく360℃の大パノラマが広がります。

ここの景色は本当に絶景で、その立地の良さから、気象観測レーダーなども建っています。

遮るものがなく景色はいいのですが、その分風を遮るものもないので、冬はとても寒いです。

防寒だけはかなりしっかりして行きましょう。

霧ヶ峰周辺の施設

霧ヶ峰は近くに美ヶ原や蓼など、多くの山があります。

そのため、泊まりがけで行き、他の山も登ってしまうのもおすすめです。

その際に利用したい宿泊施設や日帰りで行ける温泉を紹介します。

白樺リゾート池の平ホテル

車山肩駐車場から15分ほどのところに、白樺リゾート池の平ホテルがあります。

白樺リゾートは、標高1,450mのところにある信州を代表する高原リゾートです。

その立地から冬季はスキー客でとても賑わいます。

白樺湖

その他、室内温水プールや美術館、ジム、ボウリング、オルゴールやジェルキャンドルの製作体験、温泉など様々な施設があります。

温泉は県内最大クラスの100畳もの大露天風呂が名物となっています。

夜には標高1,450mからの満点の星空も見ることができるので、霧ヶ峰に宿泊で行く方におすすめの場所となっています。

音無の湯

白樺リゾートは一般の日帰り入浴はできないので、登山後に日帰り入浴を探している方におすすめなのが、「音無の湯」です。

泉質は弱アルカリ性の温泉となっており、露天風呂では音無川のせせらぎを聞きながら岩風呂と桶風呂を楽しむことができます。

音無の湯で販売している「加茂七とうふ」は、豆腐の糖度を15度〜16度に保つために長野県産の大豆を、沖縄の天然にがりを加えて作っています。大豆本来の甘みを楽しむことができる逸品ですので、ぜひ試してみてください。

霧ヶ峰は、簡単な雪山として練習ができるにも関わらず、大パノラマの絶景が広がっています。

そのため、雪山入門として胸を張っておすすめできます。

ぜひ雪山デビューに不安がある人は、霧ヶ峰の車山で雪山デビューを果たしましょう!!